麻の実とアレルギー

2016.3.4

「麻の実はアレルギー物質を含まないんですよね?」
というご質問を時折いただきます。

スタッフにとってもお答えするのがちょっと難しいこの質問。
そもそも食品における一般的なアレルギー物質の定義とは
日本においては農林水産省が定めた食品

えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生、
あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、
牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、
まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン
を指すことが多く、

麻の実に関しては特に大豆に含まれるアレルギー物質がないため
今のところは大豆を食べられない方がたんぱく質を中心に
その他の栄養(脂質、鉄・銅・亜鉛・マグネシウムなど)を
摂取するにはいいですよとお伝えしております。

麻の実を含む上記の定められたアレルゲンとなる食べ物以外は
大丈夫なのかというと決してそうではないのです。

食物アレルギーは
これなら食べても大丈夫!と
私たちみんなに共通の食べ物があるわけではなく
私たち側のひとりひとりの体質=「個人差」によって
反応したりしなかったりするものなのです。

例えば最近アーモンドやフラックスシード(亜麻仁)が
体にいいといわれていますが
同時にそれらに対してアレルギーを持つ人も
いることがわかってきました。

麻の実も同様に
麻の実の成分にアレルギー反応がおきる人も
いるかもしれないのです。

スーパーフードといわれるものでも
体にいいはずの食べ物が
人にとってはアレルギーという
不快な症状や時には命の危険となることもある。

そのことを頭の隅において
自分や家族の体の声を聞きながら
食べ物と接してく時代なんだなーと思います。

結論としては
麻の実にアレルゲンがないわけではなく
麻の実であってもどんな食べ物であっても
人によってはアレルギーを起こしてしまうこともある、
というところで。